【小学生レッスン】malincolicoな気分


コンクールがひと段落。

今は、ずっと好きでやってみたかったプーランクのフルートソナタを練習中の、小学生の生徒さんです。


もうすぐ小学校も卒業ということで、ずっと使っていたパールの楽器も後輩に譲り、久しぶりに自分の楽器でレッスンに来ていたのですが、「吹きづらい〜」と唸ってました😂学校の楽器がめちゃくちゃいい楽器だったので、吹いた感じが違うのは仕方ないですね😓



個人でコンクールももっとでてみたい!という感じだったので、好きなプーランクばかりでなく、アルテも進めながらのレッスンです♬

音楽の迫力や勢いは申し分なく素晴らしい生徒さんですが、演奏中にブレーキを踏むのが苦手なところがあるので、楽譜に書いてあること、音楽記号の意味をしっかり確認して、作曲者が意図したニュアンスを理解して演奏できるように意識しています。


プーランクの1楽章は、Allegretto malincolicoと書かれています。

とくに、malincolicoはメランコリック「憂鬱」「意気消沈した」という指示なのですが、「憂鬱」とは?よく想像してから演奏すると、演奏のニュアンスが全く変わったりします。


今回の生徒さんは、「憂鬱」があんまりピンと来ていなかったので、夕ご飯が嫌いなトマトづくしだったら?と想像してもらいました😓その上で、最近一番「憂鬱」だったことは?と聞くと、体育の授業の持久走と返ってきました。激しく共感…それは憂鬱だ…笑



感情って、動かずにずっと同じものを貫くこともあれば、上がったり下がったり絶えず動くものもあると思うのですが、このプーランクのソナタは、憂鬱な気分をすごく上品に音楽に乗せて動かしているところが、すごくプーランクっぽくて魅力的だな〜と個人的に思っています。軽妙洒脱、とは本当にプーランクの曲を例えるのに便利な言葉で、皮肉ぽさと軽やかな冗談っぽさとが混ざり合っていてとても好きな作曲家です。


ぜひ、これを機に聞いてみていただけたら嬉しいです♬



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船橋市 フィエルフルート教室

船橋市 フィエルフルート教室

千葉県船橋市にある個人フルート教室。生涯をかけて夢中になれる「大人の青春」をはじめる場所。子どもさんのレッスンと同様、大人のレッスンも限界を設けずに、生涯学習を見据えて一生役立つ表現の技術、音楽の楽しみをお伝えします。のびのびと個性を発揮すること、豊かな感受性と表現力を重視しています。

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