正直なところ、私は現代音楽が苦手です…。
インゴ・メッツマッハーさんの『新しい音を恐れるな』という本を読んで、
かなり「耳が開いて」、現代の音楽の響きを味わえるようになったとは思います。
でもやっぱり、私には経験と勉強、知識なんかがきっとまだ足りていなくて、
本の中の1章分(大体2〜30ページ)を読んだくらいでは、
自分の言葉で紹介するのは難しい…と思ってなかなか書けず、更新が止まってしまっていました😓
10年以上フルートをやって来て、周りの応援もあって音大も出て、
こうして先生としてお仕事をいただいている身ですが、
まだまだ20代半ばの勉強途中の小娘として、等身大の素直な気持ちで本を読んで、言葉を選ぶのも1つなのかな、と思い、
あえて本で紹介されていた作曲家を、1人ずつ、ちゃんと感じたことをご紹介していこうと思いました❣️
というわけで、
前置きが長くなりましたが、今回はドイツの有名な作曲家、
シュトックハウゼンをご紹介します🌸🌸
まず、シュトックハウゼンは電子音楽のパイオニアなんだそう。
作者自身がシュトックハウゼンの作品を演奏するための苦労話は、読んでいてとても面白かったです。
噂の、図形譜、
それなのに0.1秒単位で指示された細かなタイミング。
自分がやる立場になったら…
なんて考えるだけで恐ろしい😭✨
たくさんいろんな音源を聴きましたが、
特に、
テープの電子音楽と生の楽器を重ねた曲をたくさん聴きました。
ちなみに私が聴いたのは、
(全部が全部、最後までしっかり聞けたわけではないのですが…)
『コンタクテ』
『ヘリコプター弦楽四重奏曲』
『光』『モメンテ』
です!
『コンタクテ』
も面白かったですが、
私的に面白くてつい最後まで集中して聴いてしまったのは、
『ヘリコプター弦楽四重奏曲』
です💓💓🚁
ぜひ一度聞いてみてください☺️
これとさらに、
シュトックハウゼンのレコードはイギリスではポップスの部門で売られていて、彼の音楽から特殊なエフェクトを学んだ有名なバンドとして挙げられていた、
ピンク・フロイドの曲と、
ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションの曲を聴いてみました😊
特に、ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのこの映像なんかは、
「めちゃくちゃ現代音楽っぽい!
こんな「バンド」アリなんだ!?!」
ととても衝撃でした🙂💦
(面白くて普通に聞き入りました(笑))
本の言葉を借りると、
例えて言うなら、シュトックハウゼンはスパゲッティを作るのに、まず麺を手打ちするところから始めたのだ。
木や金属、革、などいろんなものを叩いた音を録音し、なんらかの楽音やノイズに聞こえるまで加速して連続した音を作って、
曲に使ったそうなんです。
今まで聴いたこともないような、不思議で(ちょっと不気味な)響きの音色は、
こうしてシュトックハウゼン自身のこだわりと手間によって、作られていたんです。
不要なものの一切はそぎ落として
今までにあった音や言葉では言い表せない物事の本質を、
自分の語法で何とか言い表そうとする、
執念というか、すごくストイックに率直でいようとする姿勢が
こういう音楽を作り上げたんだなと、
思うと
私は少しだけ
現代音楽への「食わず嫌い」を克服できた気がします☺️🌸
あとは、
テープから流れる電子音楽と生の楽器による音楽が、
すごく近い距離、もはや1つのものとして
密に絡み合った姿は、
上から目線な言葉ですが、なんだかすごく腑に落ちて、素直に感心してしまいました。
(特にヘリコプター)
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